質問に多いポケモンについて 6、ゴツメギャラ
新シリーズXYが発売されておよそ半年になりますが、
未だにこれと言って主となるパーティの方針が出ず、
色々なパーティが盛衰を繰り返しています。
そして、XY環境用のパーティ鑑定依頼も増えています。
ただ、その中でも気になったポケモンがいます。
それが今回のテーマである、ゴツメギャラです。
今作でメガ進化が登場したギャラドスですが、
腕白HBで物理を受けて貰うのも確かに魅力的に見えます。
威嚇という相手のAを下げてくれる特性のおかげで
実質的にBは216まで上がってくれますしね。
しかし、本当に色んなポケモンを受けられるぐらいの
汎用性の高さを誇っているのでしょうか。
答えは否です。
実際に腕白H244B252振りのギャラで計算してみます。
A194メガガルーラの-1恩返し…52~63+25~31(25.8%~31.3%+12.4%~15.4%)
A194メガガルーラの+1恩返し…117~138+58~69(58.2%~68.6%+28.8%~34.3%)
A194メガガルーラの-1からのグロパン…7~8+5~6
(つまり、A194メガガルーラに後出しした際に、
グロパンを喰らってしまい、その後恩返しをされると
急所率込みで約66%の確率で倒される計算です)
A182ガブリアスの+1逆鱗…129~153(64.2%~76.1%)
A200キノガッサの-1テクニ種マシンガン…21~25、期待値74(36.8%)
A146ファイアローの-1鉢巻ブレイブバード…69~82(34.3%~40.8%)
A133ファイアローの+1プレートブレイブバード…112~133(55.7%~66.2%)
これらを見ればお分かりのように
完全に威嚇に頼り切らないといけない耐久です。
巧く威嚇を入れられれば役割対象には何とかなりそうではありますが、
入れられなかった場合目も当てられないのは自明ですね。
そして、ファイアローにも同じことが言えるのですが、
最も致命的なのが岩弱点であることです。
役割対象(であるかもかなり怪しいですが)の格闘タイプが
よくサブウエポンとして持っているタイプの技であり、
今作大幅に強化された岩石封じや
前作から採用割合の高めなステルスロックも岩ですね。
特にステロは撒かれただけで無条件で体力を4分の1削ってくるので、
ただでさえ指数が足りているか怪しいギャラドスにとって
この無条件のダメージは凄まじい痛手であるのは当然です。
加えてギャラドスには回復技を入れるスペースがありません。
そもそも回復技と言える技が眠るしかないのもありますが、
役割対象への最も早いアクアテール・ガブ等への氷技が確定し、
Aほぼ無振りになる以上起点になりやすいので
それを防ぐための3枠目の補助技も確定となると、
4枠目に眠るを入れてしまうと止まってしまうポケモンが増え過ぎますね。
B指数の割にダメージソースがほぼゴツメのみなのも痛いです。
では、どうすればいいのでしょうか。
答えはただ一つ、他のポケモンにゴツメを渡す、です。
いくら受けられる範囲が違うからと言っても
再生技の有無や元々の指数等でクレセやヤドランには遥かに劣るので、
こういったポケモンに渡すのが得策でしょう。