パーティ構築における採用理由
知恵袋において、パーティ鑑定の質問がある際、
時々どうしてこのようなポケモンが入っているのかと思うことがあります。
大体は「採用理由」が決まっていない場合が多いです。
今回はその採用理由について書いてみます。
パーティ構築の手順をざっくり書くとこうなります。
① 自分が使いたいポケモンを1or2体決める
③ ②で把握した範囲を補えるポケモンを入れる
④ ここまでで重いポケモンを把握する
⑤ ③④を繰り返して6体が決まったら、改めて重いポケモンを調べる
⑥ 重いポケモンがいなくなったら完成
①におけるポケモンは基本的にはエース(2体なら軸)と呼ばれるポケモンで、
どのようなポケモンでも入れることが出来、
このポケモンが構築の始点になります。
ただ、6thにおいてはメガシンカの登場や特殊技の低下等により、
本気で勝とうと思うとここに入るポケモンはかなり少なくなってしまいました。
②と1回目の③までで決まるポケモンは2or3体になります。
この2or3体でパーティの大まかな方針が決まってきます
(受け回し・対面構築・積みサイクル...etc)。
ここから先はこの方針に沿ったポケモンを入れていくことになるので、
方針に沿わないポケモンが入ると一気にバランスが崩れてきます。
⑤において6体が決まっても、どうしても重いポケモンは出てきます。
5thと違い6thでは並びではなく単体で対処すべきポケモンが増えました
(KPの高いメガ勢全般・ギルガルド・化身ボルトロス・スイクン...etc)。
このとき、現状の並びで対処出来るならとりあえずは大丈夫なのですが
(とはいえ1ルートでは不安が残るので複数ルートは欲しいところです)、
それすらない状況にはしておきたくないところなので、
それぞれに対して最低でも1ルート、出来れば複数ルート用意できるよう組みかえるべきです。
また、ステロダメ等を含めたタイプの偏りも注意したいところですね。
で、本題の採用理由となりますが、
②以降の手順で入ってきたポケモンにはこれが必要になってきます。
それもそのはずで、「○○を対処したいから△△を入れる」という手順で入れるものであるため、
必然的にこれらの枠には採用理由が発生してきます。
つまり、採用理由が無いポケモンというのはこの過程を完全に飛ばしていることになります。
その状態で質問をなさっても、ご自身がどういうパーティなのか理解できていないということになるので、
こちらとしても回答が適切なのかどうか判断しかねますし、
本当にパーティとして成り立つかも分かりません。
上記の手順を踏まえて一番分かりやすい例がXY環境のサザンガルドです。
サザンドラ+ギルガルド→マリルリ→メガフシギバナ→ファイアロー→ランドロスの順ですが、
サザンガルドで面倒な対龍にマリルリ、水や格闘にメガフシギバナ、
格闘や低耐久等へのファイアロー、S補完や地面タイプに加え対メガガルのランドですね。
一般的なのはラストはガブリアスですが、
ここまでの5体でメガガルーラが重くないとは言い切れないので、
馬鹿力や威嚇を持っており、蜻蛉返りでサイクルを回すことも出来るランドの方を優先しておきます。
知恵袋に何かしらパーティ鑑定依頼をなさる際には、
上記の手順を踏んで構築を組んでからにしていただければ幸いです。
次回は対戦考察wiki・ポケモン徹底攻略についての記事の予定です。
※7月13日追記
もし、この記事を読んでもあまりよく分からない、等の場合に
ネットに挙げられているような構築記事等のブログを読み、
そのパーティを使ってみようと組むこともあると思いますが、
その際にはそのパーティが組まれた日時を確認してください。
いくらその構築の完成度が高くても、
もしその構築が組まれた時期がかなり昔(半年以上前等)であった場合、
現在では一般的でもその頃にはまだ出ていなかった型に薄い可能性があります。