質問に多いポケモンについて 2、異常玉ブシン
前回記事では、最近では全くと言って良い程見ない
特殊CSタスキバンギ+205or209ガブがいない理由について軽く書いていきました。
今回はそれらと流行った時期が重なっている異常玉ブシンについて書いていきます。
BW発売当初から使われていたローブシン。
根性と比べて力尽くが全く使えない環境だったため、
その頃は主に耐久にガッツリ振ってドレマッパビルド@1@オボン
という構成ばかりが使われていましたが、
とある型のローブシンが現れて以降その型のブシン以外見なくなりました。
それが今回取り上げる異常玉を持っているローブシンです。
ビルドオボンブシンと比べて異常玉ブシンの大きな特徴は、
出たターンに相手を攻撃しても次のターンにはまず持ち物によって
特性が発動し、それにより1.5倍のAを手に入れることが出来る点です。
また、それを活かしてトリルと組み合わせ、
トリルローブシンというのも出てくるきっかけになりました。
しかし、現環境ではブシンの型は8~9割が鉄の拳になり、
残りを力尽くと根性で分ける形になっています。
恐らくその中でも力尽くの方が根性よりも多いでしょう。
その大きな理由が常に定数ダメを受けるためHP管理が非常にシビアという点です。
一般的な根性ブシン(H20A244B212D4S28)を例に挙げてみます。
このローブシンが受け得る定数ダメとしては
接触特性ダメ・火傷ダメ:22 天候ダメ:11(毒々1回目) ゴツメダメ:30
加えてS28程度では実数値69、
もしここからガッツリとSに振ったとしてもあって80そこそこで
(繰り出したいポケモン的に実際はここまでB落としたくないですが)、
これは無振りハッサムや無振りトノ等の85or90よりも遅いため
多くのポケモンからのダメージを受けた場合のダメも考慮に入れた上で
HPの実数値をある程度の高さで保っていく必要があります。
では183よりもH実数値を増やせば良いと思われるかもしれませんが、
そうすると今度は定数ダメ自体が大きく変わって来てしまいます。
H実数値が増えたことによって定数ダメも増えてしまうとなると、
尚一層このHP管理はシビアになると言わざるを得ません。
状態異常に強くなると言う点は他の特性のブシンよりも
大きな特徴ではあるのですが、それを持ってしても
補いきれない大きな弱点もあるため、
BW2環境になって力尽くが実用的な特性になった時、
そして同年11月頃に鉄の拳が解禁された時に
一気にそれらの特性に流れていくことになりました。
では、現環境でこの根性ブシンを使うにはどうすれば良いのでしょうか。
これはほぼ一つだけで、上記に挙げたトリルブシンとして使うことです。
SV無振りで65、最遅で45というSの低さを活かし、
トリル下においてであればそのターン終わりのHPが低くても
次のターンに定数ダメを受けても倒れない程度に
ドレパンでHPを回復することでその次のターンも居座れます。
しかしながら、このトリルブシンでさえ現環境では鉄の拳が圧倒的に多いです。
鉄の拳珠アムハンで無振りグドラが確定で落ちる等
火力面では他の特性とも然して引けを取らないため採用価値は十分です。
また、壁ブシンこそ根性が使えるのではと思われるかもしれませんが、
定数ダメ・火力・技の範囲を考えると
ドレマッパビルド冷P@ラムという鉄の拳ブシンでも遜色ないため、
こちらの方が好まれる傾向にあります。
結論としては、物凄く大きな採用理由が無い限りは、
根性ブシン(異常玉ブシン)を使うぐらいであれば
鉄の拳ブシンを使った方が無難ですね。